そこで、桑の木のうつぼ舟をつくって、お守りに勢至菩薩(せいしぼさつ)と宝珠を持たせ、泣く泣く姫を舟に乗せ、海上はるかに舟を流しました。
舟は荒波にゆられ、風に吹かれ、流れ流れて、筑波山麓の豊浦に漂着し、権太夫という漁師に助けられました。