ある時、この虫たちが桑の葉を食べず、皆一様に頭をあげてワナワナとしています。権太夫夫婦が心配していると、姫が夢にあらわれて、「心配しないで下さい。私が天竺にいた時、継母にさまざまな山へ捨てられ、また庭に埋められた苦しみの耐え難さに、今休眠しているのです」といいました。